雑木林のあるまち まえがき等

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発刊のことば

北本市長 新井馨


北本市は、平成3年11月、市制20周年を迎えました。「緑と若さの北本市。その手でつくる未来都市。」のキャッチフレーズのもと様々な記念行事を挙行して参りました。そのひとつとして『北本のむかしばなし』を刊行し、広く全世帯に配布いたしました。北本の土地と歴史を理解し、親しんでいただけたものと思います。
昭和46年、市制施行当時の北本市の人口は3万3,000余人でした。20年後、その人口は6万6,000人を超えました。人口増加に伴い、学校の新設はもちろん、市民の皆様の要望に応えるべく、図書館・文化センター・公民館・体育センターなどの施設整備を順調に進めて、生涯学習の拠点づくりを続けて参りました。今年は、ご老人や身体障害者のデイサービスをはじめとする福祉活動の拠点施設として総合福祉センターの建設を進めております。また埼玉県の事業ですが、自然を愛し守る心を育む場として、荒井・石戸宿にまたがる32.9ヘクタールの谷津田に、県下初の自然観察公園の建設も急ピッチで進められております。またその一方では、市史編さん事業をはじめとする歴史の記録、保存活動も地道に続けて参りました。すでに資料編5冊、報告書12冊を刊行しました。
資料の収集、整理は現在も進行中ですが、このたびは、その資料のうち写真を中心に写真集『雑木林のあるまち』-目で見る北本の歴史-をここに刊行するはこびとなりました。
発刊にあたっては、広く市民の皆様から貴重な写真が多数寄せられ、感謝の念にたえません。百年有余にわたり北本の教育をになってきた中丸小・石戸小両校には、古くからの写真や記録が保存されており本書に多数採録されたと聞いております。記録は宝と改めて実感しております。明治末から80年余りの北本の移り変わりをご覧頂ければ、感慨もひとしおかと存じます。かつての北本の姿を知ることは、これからの北本のまちづくりを、すすめてゆく上で、大いに役立つものと信じております。
最後に、本書の刊行にあたり、貴重な写真などを快く提供くださった市民の皆様や、関係各機関の皆様に心から感謝申し上げます。
 平成4年3月

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