雑木林のあるまち 桜

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2.その他の桜

今井家のエドヒガンザクラ 高尾 (平成元年) 

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エドヒガンザクラ……ウバヒガン、アズマヒガン、ヒガンザクラとも呼ばれ、山林中に自生している。全国各地にある有名な桜は、この種のものが多い。高尾の今井家のものは、根回り3メートル、樹齢(じゅれい)約200年で、市の文化財に指定されている。枝先が細かくたれ下がり、花は小形で淡紅色(たんこうしょく)である。また高尾阿弥蛇堂(あみだどう)の桜も同種である。
シダレザクラ(イトザクラ)……シダレザクラはエドヒガンの変種で、枝がたれ下がるのでイトザクラともいう。高木長命で、樹皮はエドヒガンと同じく縦に割れ、大きく育った支幹は直角に曲がっている。荒井の岡野家の山林内の桜は見事なものである。また本市と境を接する桶川市川田谷(かわたや)の普門寺(ふもんじ)のシダレザクラは、支幹の直角の曲がりがはっきり見える見事な樹木である。この桜は、北本の「石戸蒲(いしとかば)ザクラ」と同様に源範頼(みなもとののりより)の伝説を伝えている。
北本市では、地域の特色である桜と歴史を素材に市民の憩(いこ)いの場の創出、本市のイメージアップ、地域の活性化、並びにふるさと意識の高揚(こうよう)を目的として「さくらと歴史の郷(さと)づくり」事業を推進している。


毎年、春この遊歩道沿いのエドヒガンザクラは見事な花を咲かせている。昭和53年、市の文化財に指定された。

城ケ谷堤のサクラ 石戸宿 (平成2年) 

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