北本の動植物誌 本編 北本市の魚類

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北本市の魚類
金澤光
1.はじめに
北本市は荒川水系の荒川,荒川旧川の蓮沼,石戸下,中川水系の赤堀川とその支川が流れている.また,高尾宮岡の谷津周辺には僅かながらの湧水が荒川へと流れ込んでいる.
市の中央部には魚類が生息できる水域は少ないが,市立総合運動公園(北本市朝日)の遊水池には隣接する用水から台風等の洪水による魚類の侵入が見られ,また,釣り人が赤堀川等で釣獲した魚を放流しているという.1992年7月にオープンした北本自然観察公園(北本市高尾)の人工池では,ペットのキンギョや二シキゴイが多数確認され,自然観察公園としての意義に疑問が生じている.
北本市の河川・池沼形状から察すると魚類は中流域から下流域に生息するものがほとんどを占め,隣接する桶川市¹⁾の魚類相と同様である.
本報文は,北本市に生息する魚類の分布の実態を明らかに記録することを目的に行った.
なお,魚類の採捕調査に際して武蔵漁業協同組合並びに同村上清副組合長に格段の協力を得たので感謝の意を表す.

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