あとがき
このたび発刊はっかんの「きたもと子ども漫画館まんがかん」上巻じょうかんは市史通史編ししつうしへんI「自然しぜん、原始げんし、古代こだい・中世ちゅうせい、近世編きんせいへん」の内容ないようを"マンガ"でまとめたものです。昨年度刊行さくねんどかんこうし、好評発売中こうひょうはつばいちゅうの下巻げかんと合あわせ、ここに完結かんけついたしました。
私わたしたちの暮くらすこの土地とちで、旧石器人きゅうせっきじんたちがナウマンゾウやオオツノシ力を追おって生活せいかつしていた姿すがたを想像ぞうぞうしてみてください。泉いずみから流ながれ出でた水みずが作つくった大おおきな沼ぬまで、人々ひとびとが独木舟まるきぶねを浮うかべてヒシの実みを採とっている様子ようすを思おもい描えがいてみてください。市内しないの雑木林ぞうきばやしは、そんな時代じだいの人々ひとびとと私わたしたちが共有きょうゆうしているのかもしれません。中世ちゅうせいには堀ほりノ内館うちやかた・石戸城いしとじょうという館やかたにまつわる伝説でんせつが多おおく残のこっています。中世ちゅうせいから近世きんせいにかけては各種かくしゅの書物しょもつに石戸宿いしとしゅくの地名ちめいや関係かんけいする人物名じんぶつめいが登場とうじょうします。遺跡いせき、遺物いぶつ、伝説でんせつ、文書資料等もんじょしりょうとうから先人せんじんたちの暮くらしを想像そうぞうしマンガにしました。
自分じぶんたちが、原始げんしから連綿れんめんと続つづく北本きたもとの地ちに今生いまいきていることに思おもいを新あらたにし、次つぎの世代せだいへよりよい状態じょうたいでつなげていきたいものです。なお、ダイジェスト版上下巻ばんじょうげかんをまとめるにあたり、監修かんしゅうの大村進先生おおむらすすむせんせいには、表現ひょうげんから時代考証じだいこうしょうまで全般ぜんぱんにご指導しどうをいただきました。シナリオライターの西田節夫氏にしだせつおしには北本関係きたもとかんけいの多おおくの資料しりょうを大変たいへんよく読よみ熟こなしていただきすばらしいストーリ—に仕上しあげていただきました。西岡にしおかたか史氏ししには北本きたもとという土地とちのイメ—ジを大切たいせつにしながら絵えを描えがいていただきました。お三方さんかたには心こころから感謝申かんしゃもうし上あげます。
最後さいごになりましたが、 KKぎょうせいの石井氏いしいし・関口氏せきぐちし・三浦氏みうらし・木塚氏きづかし・三海氏みかいしにはこれまで数々かずかずの刊行物かんこうぶつの調整役ちょうせいやくになっていただき大変たいへんご苦労くろうをおかけしました。ここに記しるし、厚あつくお礼申れいもうし上あげます。
北本市教育委員会市史編きたもとしきょういくいいんかいししへんさん室しつ