北本市史 資料編 古代・中世

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第4章 参考資料「記録・系図等」

7 大島氏系略 〔北本市 大島隆三氏所蔵〕

大島氏系略
大嶋氏ノ祖大嶋守之ナルモノ、上野国新田郡大嶋村ニ出生シ、而シテ新田家ニ隸属シ、已ニ而シテ義貞戦没、其ノ子義宗・義興亡ヒタルヲ以テ、子孫世々本国大島村ニ潜伏スト云フ、然リ而シテ伊勢長氏伊豆国韮山城ヲ襲ヒ之レヲ押領シ、又タ小田原城主大森藤頼ヲ襲破シ遂ニ居ヲ玆ニ占メ、其勢稍々猖獗ナルニ至り、両上杉ヲ滅シ勢増々隆盛ナリ、大嶋土佐守二子アリ、長曰ク大炊之助、次曰ク大膳之助、共ニ北条氏康ノ麾下タ(ノ)リ士タリ、而シテ武州箕田郷鴻巣庄ノ近傍荒蕪地タルヲ以テ、永禄二年郷中開拓スヘキノ朱印付(状)ヲ北条氏康ヨリ附与セラレタリ、天正年中小田原城陥り、氏政自殺シ而シテ氏直・氏規・氏房・氏邦等高野山ニ逃レタリ、以テ麾下ノ士皆各所ニ散帰ス、是ニ於テ大島大炊助・大島大膳之助・矢部新左衛門・矢部兵部・小川図書ノ五人郷ニ帰ル、此ノ時浅野長吉ヨリ書付下附セラレタルモノナリ、小川図書ハ山中村ニ、矢部兵部・矢部新左衛門ハ下谷村ニ、各子孫現ニ存在セリ
〔注〕
この系略は、代々大島家に伝わるもので、当主隆三氏の言によれば、三代前の与四郎氏(一七九七〜一八八一)が、祖先から言い伝えられてきた内容を整理して、筆写したものであるという。

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