北本市史 資料編 古代・中世

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あとがき
昭和五十三年度から市史編さん事業が開始され、現在まで九冊の『市史調査報告書』と『近世資料編』『近代・現代資料編』『民俗編』を刊行してまいりました。今回、第三巻上『自然・原始資料編』とともに第三巻下『古代・中世資料編』を刊行する運びとなりました。
文献史料については、一般の方々にも理解し親しみ易くするため「読み下し」を付し、解説を載せました。また遗物史料として城館跡・板碑や墓石を含む金石資料・市内の寺や堂に残る仏像を収載しました。また本書刊行のための調査において新たな中世の館跡を発見するという成果もありました。
市民の皆様に先人の過去の足跡を正しく理解していただき、文化向上に資する目的をもって市史編さんに取りくんでおります。北本市域の資料以外も多く収めているのは、古代・中世の北本を知るためには広く武蔵国全体の支配関係や横のつながりも理解してもらう必要があるためです。
この資料編の発刊にあたり寸暇を惜しんで調査、資料収集、執筆にあたられました先生方、また快く資料を提供いただき種々ご協力くださいました方々に厚くお礼を申しあげます。
終わりに市史編さん事業開始以来、監修者として終始献身的にご指導賜わりました江袋文男先生が、事業なかばにして逝去されましたことは誠に哀惜の念に堪えません。先生のご尽力に深く感謝申しあげ、心からご冥福をお祈り申しあげます。
  平成二年三月
   北本市史編さん室

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