実録まちづくりにかける集団
第3編 「鼓群奮闘」
北本太古かばざくら五千日の活動記録
第5章 北本の新しい文化作り
地元音楽集団をとりこめふるさと学習として、生涯学習活動の一環にある北本太鼓かばざくらは、あらゆる機会を通じて市民の方々に理解を求めている。塾生として実際に太鼓をたたく人を育てたり、体験的に太鼓に触れていただくこともした。また、学校の授業にも協力できるときは出向いた。こうした積極的な活動団体を自負しているわれわれは、コンサートを開くなら地元音楽グループとの共演により、お互いを理解しあい、更に活動範囲を広げたいと思うのは自然の成り行きである。
平成九年、初めての自主コンサートの開催を決めた。
コンサートに向けて、ボランティアを含むさまざまな活動を展開されている、尺八の関口聖岳に第一回目のゲスト出演を、お願いすることとしたのである。そして、いつも同じような活動を共にされている、琴の大島昭子にも共演をお願いした。お二方とも、われわれの意図をご理解いただき、快く出演を引き受けてくれた。この初めてのコンサートで、「地元の方をゲストに迎える」というスタイルが、北本太鼓の基本理念として根付いていくことを期待した。
このことをきっかけに、二年後定期コンサートとして再スタートしたが、必ず地元で活動しているグループがゲストとして迎えられ、多くの聴衆や、市民の皆さんの期待に応えていけていることが、北本太鼓にとっての何よりの財産になっている。