北本市の埋蔵文化財

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北本市の遺跡と遺物

宮岡遺跡群

14.宮岡遺跡Ⅱ 大字高尾611~619、621~625、653~707、713~720、748~753、874~880
遺跡は、支谷をはさんで宮岡遺跡Iと対面している。遺物は台地縁部から支谷斜面にわたっても散布がみられ、特異な立地のあり方が注目される。
遺物の散布範囲は、500×100メートルに亘るが、稠密に分布しているのは、塵芥捨場付近と東部の弯入部の縁辺である。
遺物としては、繩文関係で井草式・夏島式・稲荷台式・田戸下層式・茅山式・関山式・黒浜式・諸磯a・b式・加曾利E式土器、 掻器、 石刃、 石鏃、 すり石などが、古墳時代関係では鬼高式の土師器、砥石などがある。(実測図60ページ)
この遺跡は、繩文時代の早期・前期の遺跡として重要なものである。
なお、この遺跡は、分布調査中に発見されたものであるが、発見後その斜面の塵芥捨場の拡張工事が行なわれることなり、町教委は、昭和44年5月4日発掘調査を実施した。その結果については、機会をあらためて発表する予定である。

第2図 宮岡遺跡Ⅱの土師器実測図

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