北本市の埋蔵文化財
北本市の遺跡と遺物
城中・市場遺跡群
21.市場遺跡Ⅱ 大字高尾字市場313~320、324~329遺跡は、支谷の出口の北側にあって、荒川が蛇行する攻撃面に位置している。眺望は南と西側に開らけて対岸の川島村の沖積面(現在水田)を一望のもとにおさめることができる。このように眺望の広い場所は繩文時代早期の遺跡立地としてすぐれている。この遺跡でも早期茅山式(古)があり、そのほか前期の関山式(新)、中期の加曾利E式土器が散布している。また弥生後期の前野町式上器も散見される。
遺物の散布密度も高く、良好な集落跡が埋存しているものと思われる。