北本市の埋蔵文化財

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北本市の遺跡と遺物

北袋遺跡群

1.北袋古墳群l 大字高尾字北袋
台地の先端近くに、前方後円墳と考えられるものを含んで4基確認されている。このうち斜面に位置するものは、開墾のためにすでに破壊されている(緑泥片岩の石室)。枠のほかの古墳は径20メートル程のものである。散布遺物としては円筒埴輪片が見られる。
この古墳群は、後記する北袋古墳群Ⅱ・Ⅲと同一群を形成するものと考えられる。年代は、円筒埴輪を伴出していることから後期古墳の古い段階すなわち6~7世紀頃に位置づけるのが妥当のように思われる。
なお、ここの前方後円墳は、北本市に現存する唯一のものであるだけに重要であるし、また、これらの古墳に伴出する埴輪は、鴻巣市原馬室の埴輪窯跡(県指定史跡)と至近距離(谷を隔て存在)にあるだけに、同窯の経営問題とも関連して意義を有する古墳である。

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