北本市の埋蔵文化財
北本市の遺跡と遺物
城中・市場遺跡群
26.庚塚遺跡Ⅰ 大字石戸宿庚塚樹枝状の支谷の谷頭部に近く、細く深い支谷を東側に臨む台地肩部に立地している。この遺跡は、採土場の採土断面に発見された土器によって認知されたものがある。この土器は土師器で、つぶされた状態で、竪穴住居跡の落ち込みの中に露出したものである。住居跡は焼土が多く見られ、火災によって炎上した住居跡であることがわかる。採土断面の上は道路(幅2m)に接し、その西側は畑となっている。
採集した土器を復原したものが第3図であるが、これらは刷目のついた土器が五領Ⅱ式、他は国分式土器である。
おそらくこの付近には、まだ数軒の住居跡が存在しているものと思われる。
第3図 土師器実測図