北本市の埋蔵文化財

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北本市の遺跡と遺物

榎戸遺跡群

40.館跡? 大字下石戸下670(第4図参照)
支谷に張り出した台地端の山林中に「コ」の字形に溝が発見された。この溝の幅3メートル、深さは50センチメートルで、相当に埋まっている感じである。溝の一辺は55~60メートルである。南側の溝は明らかではないが、道が横切っており段をつけている。地表は、全体として南に向かってゆるやかに傾斜している。北側は高くなっており、幅広い土塁のような姿をしている。西側にもカギの手に溝がめぐっているが、これは畑境の根よけ堀りかもしれない。
「コ」の字形にめぐっている溝は、恐らく空堀跡と思われる。中世の館跡または屋敷跡と思われるが、付近には館城に由来するところの地名もない。この付近は通称「榎戸」と呼ばれている。

第4図 館跡(?)実測図

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