北本の文化財

社会3 >> 北本の文化財

【仏像線亥画紡錘車】

指定
市指定
種別
考古資料
指定年月日
昭和53年3月15日
所在地
⑪ 本町1-111 市教委

下宿遺跡
~仏教の華開く、奈良時代のムラ~
下宿遺跡は石戸宿5丁目に所在し、その内容は旧石器時代~江戸時代と多岐に亘ります。下宿遺跡で見つかった奈良時代(約1,300年前)の竪穴住居跡からはまとまった量の須恵器が出土しているが、中でも「瓦鉢(がはつ)」と呼ばれる、僧侶が托鉢の時などに使用する食器の出土が特徴的である。
これには漆が塗られていた。また、平成10年には如来の顔を描いたと考えられる「仏画線刻紡錘車」が出土しており、当地で早い時期から仏教が受容されたことと、活発な僧侶の活動があったことが想起される。近くに寺院があったのかもしれない。
さて、下宿遺跡からは、重さを量る基準としたおもり「権(けん)」や、鉄釘、鉄斧、鉄のやじり、官人がベルトに装着した巡方などが出土しており、仏教的側面とは異なる特異性をこの集落は持っていたと言える。

<< 前のページに戻る