あとがき等
とんぼ
夕焼けこやけの赤とんぼおわれて見たのはいつの日か
と
唱われているようにトンポは私たち日本人の心のふるさとの
証でした。また古代には日本を「
秋津島」(トンボの島の意)とも呼んでいました。なかでも刈りとりの終わった水田やススキの原にまっ赤に群れるアカトンボは
郷愁をさそいます。北本は低湿地から大宮台地最高地点までを市内に含み、水辺も荒川本流、泉、そして起源の古い池沼と様々です。そのような多様な水域環境が集中的に存在する市域西側は、豊かなトンボ相を
育んでいます。表紙に
載せたミドリシジミ同様に、やはり北本の谷津を代表する昆虫と言えます。