雑木林のあるまち 産業

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1.稲作の四季

稲運び 朝日 (昭和15年ころ) 

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ハンデ掛(が)けにして乾燥(かんそう)した稲は、家に運び脱穀(だっこく)される。こぼれんばかりの稲穂(いなほ)がこの年の豊作を物語っているようである。

脱穀 石戸宿 (昭和30年ころ) 

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脱穀作業は千歯(せんば)こきから足踏(あしぶみ)脱穀機、発動機式、ベルトコンベア式へと発達してくる。この写真の脱穀機は足踏式に動力をつけたような構造になっており、人は稲束(いなたば)を手にしっかり持ち、穂が全部落ちるまでそのまま持っている。


籾すり 中丸 (昭和14年) 

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手前にある発動機の力を使って籾すり機を動かす。脱穀された籾は、この機械にかけ玄米(げんまい)にして出荷する。手前右は、機械からはき出された籾がらの山である。



藁すぐり 下石戸下 (昭和30年ころ) 

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俵、縄(なわ)、サンダワラなどの材料にする藁を作っているところである。藁の穂先(ほさき)を手で持ち、根元を臼(うす)の底にたたきつけ、歯の荒(あら)い千歯(せんば)こき状のものでハカマを取って藁を整える。来春の準備である。

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