デーノタメ遺跡 調査の概要

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第3章 調査の概要

第2節 遺跡の内容確認調査

1 中期集落の調査(第5図、写真4~7)
中期集落の調査にあたっては、北西の低地部へ突出する舌状台地の平坦部にトレンチを長軸で約200m、それに直行する短軸で95mの2本を2mの幅で設定した。
調査の結果、中期集落は中央に広場をもち、環状を呈することが明らかになった。形態は地形に規制されながら北西方向から南東方向に主軸を指向する長楕円形となる。その規模は長径210m、短径140mとなり、中央に広場を有する「関東地方最大級」の集落と認識された。
検出された遺構は、縄文時代中期中葉~後葉の竪穴住居跡16軒(勝坂3期4軒、加曾利EⅠ~EⅡ期12軒)であり、1~3次調査で確認された中期住居跡群との合計は39軒になる。また集落の中央広場の一部では土坑群の分布が認められた。

写真4 遺構確認状態(1)

写真5 遺構確認状態(2)


写真6 遺物出土状態(1)

写真7 遺物出土状態(2)


第5図 中期集落の内容確認調査のトレンチと遺構分布

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