北本歴史
豆辞典
①
人物埴輪と渡来人
日本は4
世紀ごろ
大和朝廷によって
国土が
統一されていったんだけれども、この
時代それぞれの
国を
治めていた
豪族たちは
自分の
力を
示すために
大きな
墓(
古墳)をつくったんだ。
埴輪は、その
古墳の
周りを
取り
囲むように
建てられた
副葬品の
一つなんだ。
埴輪には、
丸い
筒の
形をしたものや
人、
動物、
家などを
型どったものなどがあるけれど、これらは
当時の
人たちの
服装や
髪型、
風俗、くらしの
様子などを
知る
上でとても
貴重な
資料になっているんだよ。
北本市内にある
古墳跡からもいくつかの
埴輪(
破片含む)が
出土しているけれど、
中でも
中井1
号古墳から
出た
人物埴輪は、
考古学上とても
意義ある
資料だね。
写真の
人物埴輪は、
市指定考古資料になっているのではないかな。また、
興味深いことに、その
中の
男子像(
図右下)については、その
服装や
被っている
冠などから
渡来人をモデルにしたものじゃないかといわれているんだ。
渡来人の
埴輪が
発見されたのは、
全国でもこれが4
例目と
非常に
珍しいものなんだよ。
渡来人は、
大陸から
建築や
土木工事、
焼き
物などの
進んだ
技術を
伝えて、
日本の
生活に
大きく
関わっていたといわれている。
鉄や
青銅などの
道具が
広まったのも
彼らのおかげなんだよ。
北本の
古墳から
渡来人の
埴輪が
出土したことは、
北本と
朝鮮半島から
渡ってきた
人とが
深いつながりがあったことを
物語っているんだ。

中井1号墳出土 女子人物埴輪

中井1号墳出土 筒袖を着る男子人物埴輪片

渡来人をかたどった人物埴輪