きたもと子ども漫画館(上巻)
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北本歴史
豆辞典
④
石戸城の発掘
さて、
物語の
舞台となった
石戸城とは、いったいどれくらいの
規模だったのだろうね。
現在、お
城のあった
場所には
家が
建ち、
畑が
耕され、
樹木が
茂っていて、
地上から
見える
城跡といえば
土塁くらいしかないんだけれど、
当時の
絵図や
資料をもとに
推定してみると、その
郭跡は
東・
西・
北の
三方を
崖に
囲まれた
縦長の
台形をしているようなんだ。この
台形の
大きさは、
南北が
約250メートル、
東西が100~200メートルほど。
市の
教育委員会による
発掘調査によれば、この
台地上には
本丸、
二の
丸がそれぞれ
土塁と
堀で
区分けされた
郭をつくって、そこに
櫓などの
建物が
建てられていたようだね。
石戸城のかつての
姿は、
付録の「
石戸城想定復元図」を
見るとよりわかりやすいと
思うけれど、
西に
荒川が
流れる
険しい
地形を
利用してつくられたんだ。
鎌倉街道や
石戸の
渡しが
近くに
通っていた
交通の
要衝の
地で、
館や
城を
建てるには
絶好の
場所だったんだ。
石戸城についてはまだまだ
不明なところが
多いけれど、
今後の
発掘調査が
進むにつれてその
全体像がより
明らかになってくるだろうね。
石戸城跡
石戸城跡より
荒川をのぞむ
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