きたもと子ども漫画館(上巻)
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北本歴史
豆辞典
⑤
所領と天領
家康が
行った
江戸時代の
支配の
体制を「
幕藩体制」と
呼ぶことは
知っているかな。これは、
全国を
将軍の
直轄領(
天領)と
諸大名の
支配する
領地(
所領)によって
支配し、
土地や
人民を
治めた
ことをいうんだ。
天領は、
約450
万石(
全国の15%)にも
及ぶ
巨大なもので、
郡代や
代官と
呼ばれる
役人が
支配していたんだよ。マンガの
中に
出てきた
伊奈氏がこれに
当たるよね。
幕府はこの
他にも
江戸、
京都、
大坂、
長崎、
堺などの
重要都市、
主要鉱山、
主要街道を
支配していたうえ、
商工業・
貿易を
統制して、
財政的にも
軍事的にも
諸大名を
圧倒したんだ。
一方、1
万石以上の
領地を
持つ
大名は
徳川氏との
関係によって、
親藩、
譜代、
外様の3ランクに
分けられた。
彼らは
将軍の
命令で
出陣したり、
城や
河川の
工事などをして
将軍に
仕えたんだ。
幕府は、
大名に
対し「
武家諸法度」というきまりごとを
定めたり、
参勤交代(1
年交代で
江戸に
赴くこと)を
義務づけては、これを
守らない
大名を
厳しく
処分した。こうして
徳川幕府300
年の
体制が
固められていったんだね。
参勤交代図(
会津若松市蔵)
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