農村のうそんで毎年行まいねんおこなわれてきた伝統的でんとうてきなお祭まつりは市内しないにもいくつかあるけれど、ここでは現在げんざいでも行おこなわれているハツヤママイリ（初山はつやま参まいり）について紹介しょうかいしてみよう。初山はつやま参まいりとは、月つきおくれの６月がつ1日ついたち（現在の7月がつ1日ついたち）に浅間神社せんげんじんじゃへ1歳さいの誕生日たんじょうびをひかえた子供こどもをお参まいりさせる行事ぎょうじだよ。浅間様せんげんさま
（浅間神社せんげんじんじゃ）は富士山ふじさんの神様かみさまをまつっているので、ここにお参まいりすれば実際じっさいに富士山ふじさんへお参まいりに行いったのと同おなじご利益りやくがあるとされていたんだ。初山参はつやままいりした子こどもは、初山登拝記念はつやまとはいきねんとして額ひたいに富士ふじの形かたちをした朱印しゅいんを押おしてもらい、お札ふだとウチワなどを貰もらって帰かえった。緑みどりちゃんももしかしたら初山参はつやままいりを体験たいけんしているかもしれないね。
またこの日ひは、新小麦しんこむぎでウドンを打うち、小麦こむぎマンジュウを作つくって食たべた日ひでもあるんだよ。新あたらしくとれたばかりの麦むぎや米こめには特別とくべつな力ちからがあると昔むかしから言いい伝つたえられていたので、それを食たべれば病気びょうきに負まけない強つよい体からだができると信しんじられていたんだね。ただこの時期じきは梅雨時つゆどきで、農作業のうさぎょうも忙いそがしい時ときだったから、初山参はつやままいりりまでに新小麦しんこむぎを間まに合あわせるのはひと苦労くろうだったそうなんだ。