北本の動植物誌 まえがき等 口絵

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発刊にあたって
北本市教育委員会教育長 町田 忠
北本市史編さん事業は、昭和53年度から始まり、17年目を迎えました。この間本編につきましては北本市史第1巻通史編Iをもちましてその集大成とし、昨年度刊行を終了いたしました。現在は、昨年度から既に刊行されております市史の入門編ともいうべき「きたもと子ども漫画館」の上巻、及び「北本の動植物誌」の刊行に向けてその準備を進めているところでございます。
さて、このうち「北本の動植物誌」は、市内全域を調査対象として21の分野に分け、それぞれに学術的調査を行いそのデータをまとめ、さらに考察を加えたものです。この中には、以前市内で発見され新聞報道・広報発表によりその生息が注目されたホンシュウオオイチモンジシマゲンゴロウをはじめ、今回の調査により新種としてはじめて記録されたカントウコチビシデムシ、また絶滅の恐れのある動植物なども多数記録されております。市民の皆様におかれましては、私たちの郷土北本にある自然がいかに素晴らしいものであり、貴重なものであるかを改めて感じていただけるものと確信しております。また、この自然を次の世代に引き継ぐことが私たちの重要な使命でもあることも感じていただけたらと考えております。
なお、付録として市内の自然や歴史にふれていただくための散策コースを設定したー北本自然ハンドブックー 「谷津ものがたり」も作成いたしました。今日、小学校では新しく生活科も誕生し、より一層身近な自然とのふれあいが重視されております。広く学校教育や生涯学習の場でも活用いただけるものをと思い作成いたしました。本編と併せてご活用いただきますようお願い申し上げます。
市史編さん事業においては、引き続き市史に関する書籍の刊行、市内に残されている貴重な史料の調査・収集・研究・保存、市民の皆様への啓発事業等まだまだやらなければならないことがたくさんございます。今後とも温かなご支援とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
最後に調査及び執筆を担当された先生方に対して、厚く御礼申し上げます。

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