北本市史 通史編 近世

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 北本市長新井 馨
北本市史編さん事業は、市民のみなさまの温かいご理解とご協力によって進展し、資料編に続き市史本編としては最終刊となります『通史編I』を発刊する運びとなりました。ここに一大文化事業を成し遂げましたことは、まことに感慨深いものがあります。
本書は、前段に起伏に富んだ地形や貴重な自然を、後段に原始・古代・中世を経て近世(江戸時代)までの市域を中心とする歴史を日本の歴史全体の流れの中に位置づけようとした労作です。
御存じのとおり、私たちの郷土北本には、国指定天然記念物の蒲ザクラが天高くそびえ、源範頼伝説等いにしえのロマンを伝えています。しかしながら、各分野とも記述された史料に乏しく、その執筆にはおおいに悩んだと聞いております。
「温故知新」ということわざにもありますように、ひとりでも多くの皆様が本書をひもといて、北本の自然や歴史に対する認識を深められ、新しいまちづくりの指標にしていただければ望外の幸せに存じます。
すべてが手さぐりの状態であった当初の監修者故江袋文男先生には、いち早く執筆者の陣容を整えられ、当該事業を推進していただきました。かくも充実した内容の市史が発刊できましたことは、現監修者大村進先生をはじめ執筆の先生方のご努力の賜と感謝いたし、ここに心から厚く御礼申し上げます。
本書を通じ市民の皆様とともに郷土北本をすばらしい文化都市にするため、この残された自然と歴史を大切にして将来へ受け継ぐよう、今後とも努力していく所存でございます。何卒、郷土北本のため、市民の皆様の力強いご協力をお願い申し上げます。
  平成六年三月

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