第2章 産業・経済

第2節 近代産業の発展

4　北本の特用農産物

134　大正九年（一九二〇）　大正九年度石戸村事務報告（抄）
　　(旧石戸村文書)
一勧業
樱事ノ進歩発達八実二本村発展ノ一大基礎タルヲ以テ常ニ農会其ノ他ノ団体卜連結ヲ保持シ指導奨励ニ努ム其ノ概要ヲ揚グレバ左ノ如シ
米麦作ノ改良ニ関シテハ年々努力セル所ナルガ分テ大正八年度ヨリゴールデンメロンノ栽培ヲ督励シ麒麟麦酒会社卜特約シ弐百弐拾壱俵ヲ提供セリ、此ノ受渡ニ関シテハ俵装及乾燥調製等其ノ宜シキヲ得非常ニ会社ヨリ信頼セラレ、猶大正十年度ニ於テハ弐百五十石ヲ契約セリ
謎習会ニ関シテハ四月一日ヨリ三日迄婦人農事講習ヲ開催セルニ出席者九十五名ナリ九月三日ヨリ五日迄婦人染物織物諧習会ヲ開催セリ、出席者百八十九名ニシテ其ノ内三十二名ハ川田谷村ヨリ出席セラレ其ノ元気旺盛ニシテ相当ノ効果アリシヲ認ム
県施設ノ副業奨励タル甘藷切干乾燥及大根切干伝習会ヲ本村ニ開催セルニ何レモ他町村ヨリ出席者アリ盛会ナル卜同時ニ其ノ効果偉大ナリト認ム、其ノ他蔬菜準促成栽培害虫駆除屋外堆肥果樹剪定実地指導養蚕養鶏講話会野鼠駆除等ヲ実施セリ、大小麦種子普及二関シテハ年々実施セルガ其ノ成績良好ナルカ、本年ハ富山愛知広島岐阜ノ各県近クハ比企入間大里児玉秩父南北埼玉荏原豊多摩ノ各郡農会ノ希望ニ依リ大麦七拾四石（価格千八百五十円）小麦十二石（価格参百九十六円）ヲ播種二提供セリ