北本市史 民俗編 民俗編一覧

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第12章 民俗の変化と変貌

第2節 人生儀礼

初宮参リ
子どもの初宮参りはどこの神社へ行ったか。比率の高い順であげると、第一位が地区の氏神(六九.六%)、第二位が市内の神社(十三.六%)、第三位が屋敷神(五.六%)、第四位が県内の神社(五.四%)、第五位が県外の名社(四.三%)である。
①地区の氏神 地区別で比率が最も高い地区は、荒井・高尾地区(八八.九%)、二位が石戸宿地区(七七.八%)、三位が下石戸上地区(七四.二%)である。比率の最も低い地区は、公団地区(九.五%)、低い率二位は本町地区(二六.七%)、低い率三位は北本地区(六三.三%)である。世代別では明治七七.六、大正七ー.二、昭和六五.〇%となっている。
②市内の神社 地区別で比率が最も高い地区は、本町地区(四六.七%)、最も低い地区は、公団地区(〇%)である。世代別では、明治十三.二、大正十二.三、昭和十四.七%となっている。
③屋敷神 地区別で比率が最も高い地区は、本宿・北中丸地区(ニニ.〇%)、最も低い地区は、東間地区、北本地区、公団地区、本町地区、石戸宿地区などで比率がゼロである。世代別では、明治一.三、大正十.三、昭和三.一%となっている。
④県内の神社 地区別で比率が最も高い地区は、公団地区(二三.八%)、最も低い地区は、下石戸上地区(〇%)である。世代別では、明治五.三、大正四.八、昭和五.五%である。
⑤県外の名社 地区別で比率が最も高い地区は、公団地区(二三.八%)、最も低い地区は、下石戸上地区、石戸宿地区などで比率がゼロである。世代別では、明治三.九、大正四.八、昭和四.三%となっている。生えぬきの市民は地区の氏神に出かけ、転居率の高い本町地区の住民は市内の神社に、同じく転居率の高い公団の人々は遠方の県外もしくは県内の神社へ行っている。世代別ではさほど差がみられない。

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