北本市史 民俗編 民俗編一覧
第6章 衣・食・住
第1節 衣生活
1 幼児の服装
帯とき帯ときは、男の子は五歳で祝い、女の子は七歳で祝った。「七つの帯とき」には、絹の四つ身の袂袖(たもとそで)の着物が実家から届いた。人によっては元禄袖にもした。四つ身の袂袖は反物が二丈必要なので一反からは一枚しかとれない。しかし、元禄袖にすると、一反から四つ身の袷(あわせ)と羽織をとることができる。本裁ちになるまでは、「ひも」のついた着物だった。
三歳で三つ身の着物を着せて祝う人もいた。
「孫一人できると米一俵」と言った。実家からの届け物の経費として米二俵分はかかるという意味である。