我が道草人生 我が道草人生用

北本この人 >> 我が道草人生

一、 まえがき

やせて、食も通らずただ点滴のベッドに伏すようになった主人は、自分の生い立ちや、過ごして来た日々を記しておきたいと思い立ったようでした。
書き始めてはみたものの、病がすすんだためか想う様にペンもすすまず「中止するよ」と言い出しました。
あれも、これもと頭の中をよぎることは多く、かえってまとめられなかったのではないかと思われます。
ほんの数日間、折を見ては書いたノートはこの先へとすすみませんでした。
それでも、子供達が、忘れていってしまうことだから皆様から原稿を寄せていただき、一冊にまとめ、形あるものにしようと話し合いました。
皆様のお蔭でなんとか冊子にすることが出来ました。
「ありがとう、ありがとう。」とこの世の最後の言葉を残して逝った主人も市長さんを初め多くの方々の文章に支えられて喜んでいることでしよう。
遠い国の紫の雲間から、みんなみんな有難うと感謝して手をふって喜んで居る事でしょう。主人の一周忌にあたり、霊前にこの本を捧げられます。
ありがとうございました。

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