実録まちづくりにかける集団

北本この人 >> 実録まちづくりにかける集団

第2編 「わぁ、つくしんぼみたい、わたしのおうち」
   あそびの学校が歩んだ十三年

二 北本市青少年育成市民会議からあそびの学校へ

「遊びスト」養成講座
大人だけの遊びの学校を開いてもらえないか、という要望を時々耳にするようになった。大人だって遊びたい、だけど遊び方がわからなければ遊べないので、指導してもらえないかというのである。
平成十三年度、文部科学省委託のNPO支援事業で、「子供の社会教育活動を支援する指導者育成事業」なるものを、工藤がまた持ち込んだ。発足して十三年が過ぎ、そろそろ指導者の補充の必要に迫られていたこともあって、私たち「遊びの学校」で引き受けることにした。それが「初級遊びスト養成講座」である。何の事はない、いっしょに遊んで、ついでに子供たちの指導者の、研修をしてしまおうというたくらみである。座学や特別授業のほかに、進行中の「遊びの学校」を通して、実習しようというものだ。
一回当たりの内容を凝縮して、遊びの学校では三回分程度に当たるものを一教科として、六回コースで初級講座とした。短期養成ではあるが結構内容は充実していたと思う。修了者のうちから、川村、柴らが新しくリーダーの仲間として加わった。
この事業に併せて、これまで遊びの学校に携わっていたリーダーたちについても、何らかの顕彰をしようということで新しい認定制度を実施した。経験年数と指導実績によって、マイスター・一級・二級・三級・四級・初級の六段階を設けた認定をするのである。認定結果は、マイスター二名、一級三名、二級四名、三級二名などのほか、初級五名が誕生した。これから、仮に遊びの学校事業が終わったとしても、それぞれの遊びストたちが、「町のリーダー」として、自覚を持った活躍をしてくれることを期待している。また、今後も引き続いての養成を手がけたいと思っている。

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