実録まちづくりにかける集団
第2編 「わぁ、つくしんぼみたい、わたしのおうち」
あそびの学校が歩んだ十三年
四 何にも勝る「体験」
講座の前にリーダーがテスト私たちは、さまざまな実験や体験のためのプログラムを作る。工作遊び・科学遊び・サバイバル料理など、とにかく自分たちがやってみたいことを、何でもとりこんでいる。だが、これらのことが、果たして小学生たちに失敗せず体験させられるのか、どのくらい時間がいるのか、危険なことはないのか、といった色々な心配点がある。
そのため、初めて実施するものについては、必ずリーダーたちで、事前テストを行うことにしている。その中から、作業の問題点や使用する道具、必要な材料の調達と代替品の可能性、危険な点や所要時間などをチェックする。そして、当日の作業手順を作り、指導者の役割分担を決める。事故は絶対に起こすわけにはいかない。若干の失敗は、問題提起として使えるのでそれほど神経質にはならないが、それでもスムーズな進行をさせるために、事前テストは欠かすわけにはいかない重要な過程である。