実録まちづくりにかける集団

北本この人 >> 実録まちづくりにかける集団

第3編 「鼓群奮闘」
   北本太古かばざくら五千日の活動記録

第1章 北本太鼓誕生

組曲かばざくらができた
自分たちのオリジナル曲を持ちたいと思うのは、どこの団でも当然の成り行きである。平田は、昔の知り合いのジャズミュージシャン、鈴木修に相談をした。鈴木はすぐさまジャズアレンジャー川添講義を紹介。そこで平田は、日ごろから抱いている、国指定天然記念物「石戸カバザクラ」に対する思い入れを川添に話した。「樹齢八〇〇年の老木をテーマに、「カバザクラの四季」を表現した組曲がほしい。」が平田の要望である。
平成四年、とりあえず前半の三章の楽譜が送られてきた。曲風はジャズそのものである。「根の章・幹の章・花の章」と名づけられた曲は、まさに平田のイメージしたものであったが、問題は、果たして団員がしっかり表現できるかということであった。デモテープをダビングし、団員に配られた。「とにかく聞け、そして譜面を見ろ」が団員に与えられた課題である。それからの練習は一つ一つの曲を細かく分けて、行田は丁寧に、繰り返し繰り返し指導した。いくつかの曲がどうにかそれらしいものになってきた。
平成五年夏、組曲かばざくら後半部分、「種の章・葉の章・実の章・風の章・地の章」ができ、全八章の組曲が完成した。

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