北本市の埋蔵文化財

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宮岡氷川神社前遺跡発掘調査報告

早川智明 吉川国男 石井幸雄
岩井住男 土肥 孝

1. 発掘調査の概要

 第一次発掘調査

発掘主体者 北本町教育委員会
発掘担当者 吉川国男(日本考古学協会員)
発掘期間   昭和44年11月22日~25日
宮岡氷川神社前遺跡は、昭和44年4月22日、北本町教育委員会で遺跡の分布調査中に発見された遺跡である。すなわち、当所の神官吉田浪次氏が、自宅の前に住宅を新築のために基礎工事を施工中のところ、掘割り断面に土器の包含層が露出している現状を踏査中の一行が確認したものである。
その後、程なくして吉田氏から、新宅の東隣地(包含層の残っている部分)を採土したい旨、申し出があった。町教育委員会は、埋蔵文化財保護の立場から、当該地について採土前に発掘調査を実施した。
調査対象面積は約120㎡であり、 トレンチ発掘法により36㎡を掘った。この結果、安行Ⅱ・Ⅲa式土器を主体とする遺物包含層が検出された。この包含層はほぼ中央部に、地床炉と思われる焼上のつまった穴を伴っていた。

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