北本市の埋蔵文化財

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宮岡氷川神社前遺跡発掘調査報告

早川智明 吉川国男 石井幸雄
岩井住男 土肥 孝

5.遺物

 土器
(1)第一次調査地点出土の土器

第一類土器(第8図 1・2・3・4)
この類の土器は、中期の加曾利E式に属するものである。出土層位は1・3・4が晩期の包含層の下の暗褐色土層から、 2は炉中からそれぞれ出土したものである。1は、隆起線と太い沈線およびRLの縄文からなる土器で、加曾利EⅡ式の古い時期のものであろう。2は、ゆるい波状の条線文を施した土器で、加曾利EⅡ式に属するものであろう。なお、 3は堀之内式にも見られる文様であるが加曾利EⅢ式に位置づけてもよいであろう。4は甕形土器の口縁部で、退調した隆起線とRLの縄文からなっている。加曾利EⅢ式に比定できよう。

第8図 第一地点出土の第一~第四類の土器拓本

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