北本市の埋蔵文化財

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宮岡氷川神社前遺跡発掘調査報告

早川智明 吉川国男 石井幸雄
岩井住男 土肥 孝

5.遺物

 土器
(2)第2次調査地点出土の土器

第九類土器(第16図1~25)
口縁部文様帯に太い沈線のみによる文様を有するものである。波状口縁と水平口縁になる深鉢形土器と、同じく口縁に2種ある浅鉢形土器が主であるが、いずれも水平口縁になるものが多く、波状口縁になるものの数は少ない。かつ、その波状口縁も、波が低くなっているのが特徴的である。沈線文は主として入組三叉文を主要な文様とし、その周囲を別の沈線がうめている。胎土中に含まれる砂粒は一段と多くなり、粗面を呈する。全般的に厚手ではないが、弯曲の度合から考えられる器形は、やや大型になるものが多い。

第16図 第二地点出土の第九類土器

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