北本市の埋蔵文化財
宮岡氷川神社前遺跡発掘調査報告
早川智明 吉川国男 石井幸雄
岩井住男 土肥 孝
5.遺物
土製品
手捏ね土器(第20図9・10)手捏ね土器は、繩文後、晩期の遺跡にもしばしば出土するが、本遺跡においても、小形のものが2点出土した。両品とも第一調査地点からの出土である。 |
9は、淡褐色を皇し、平底をなす坑‐形土器でヽ第二地点Aトレンチ第5区から出上した。口縁部を欠損するが、径5㎝、高さ4㎝をこえないであろう。
10は、赤褐色を呈し、丸底の壺形土器で、第一地点Bトレンチから検出された。最大径3.5㎝、高さ3.1㎝で、器肉は内弯し、ドングリのような形をしている。両品とも施文・彩色はみとめられない。
第20図 土製品実測図