北本の仏像
Ⅱ 各地区の仏像
2 石戸地区(旧石戸領)
放光寺
放光寺 石戸宿613 →(寺院詳細)
天台宗。川田谷村(現桶川市)泉福寺末、青龍山梅林院と号し、本尊は不動。境内念仏堂には弥陀三尊を安置する。(『風土記稿』)
石戸宿の街道沿いにあり、現在は無住で当地区の集会所となってぃるが、庫裏も大きく、別に念仏堂を付属していることから推すと、往時はかなり勢力のあった寺であったらしい。
【木造不動明王立像】
〔品質〕寄木造 玉眼、彩色(後補)〔法量〕 像 高 55.5 臂 張 25.0 腹 奥 13.0
放光寺本尊。どことなく大工仕事を思わせる説明的な彫技に終始した作品で、江戸後期の製作と思われる。昭和七年六月、桶川町の仏師小林長松によって塗替を受けたことが、台座裏の修理銘札によって知られる。