北本のむかしといま Ⅰ 雑木林の残る街

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Ⅰ 雑木林の残る街

1 地勢と気候

北本の気候
北本の気候は、夏は気温が高く、冬は乾燥した北西の風(赤城おろし)が強い。降水量は年間を通して少なく、特に冬は少ない(図3)。気温については内陸型、降水については表日本型である。市内の気温は、北本駅東側の市街地が一般に高く、西部の高尾・荒井・石戸宿にかけての地域が低い。
気象災害は歴史的にも少ない。ただ、内陸的気候で気温差が大きいため、寒干害(低温による成育遅延や霜柱による断根)が発生しやすい。
天気俚諺(りげん)(天気に関する土地のことわざ)は実にたくさんある。それらは、「虹が富士にかかると大雨」「秩父の山に雲がかかると翌日は風」「トンビが高く飛べば大風」「モズが鳴くと晴れになる」「ウグイスが早く鳴く年は豊作」「雷の多い年は豊作」「七夕に雨があると豊作」「醬油ピンが汗をかくと大雨」「北からの雷は早く雨が降る」というように、自然や生物をよく観察したものが多い。

図3 北本市の月別平均降水量と北本、熊谷、東京の月別平均気温(1989~1991年)

(『市史通史編Ⅰ』P65より」引用)


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