北本の文化財

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【花見堂廻国供養塔】

指定
市指定
種別
歴史資料
指定年月日
平成8年8月28日
所在地
荒井1-20

納経塔の一種で、大乗妙典を六十六カ国の霊場に納め、この成就を記念して建立された供養塔である。
形態は角柱形を呈し、台石を含めた高さが2.5mと破格の大きさで、建立は宝永三年(1706)三月である。
正面には「奉納大乗妙典日本回国六十六部供養成就所」と大書きされ、建立にかかわった雙徳寺・泉福寺(現川田谷)僧名と願主名が、裏面には法華経化城喩品の偈が刻されている。
また、左右の側面には寄進高と寄進者名が列記されており、荒井村は17カ村、115名の名がみえる。
近世の廻国塔としては初期の例で、大きさ・銘文の豊富さからも貴重である。

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