北本の仏像

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Ⅱ 各地区の仏像

2 石戸地区(旧石戸領)

 薬師堂

薬師堂 石戸宿1729 →(寺院詳細)

沿革不詳、石戸宿から高尾に抜ける街道沿いにあり、境内はかつての小名横田市場地区の墓地となっている。


【木造十二神将像】

木造十二神将像の内毘渇羅大将銘文

〔品質〕一木造、彫眼、彩色
〔法量〕 像 高 平均28.0
前述の薬師三尊に付属するもので、これといって特筆すべきところもないありふれた作品である。
十二神将は薬師如来の眷属神であり、その構成は宮毘羅(くびら)、代折羅(ばさら)、迷企羅(めきら)、安底羅(あんていら)、額你羅(あにら)、珊底羅(さんていら)、因達羅(いんだら)、波夷羅(はいら)、摩虎羅(まこら)、真達羅(しんだら)、招杜羅(しょうとら)、毘羯羅(びきゃら)の各将からなるが、当像はいずれも破損がひどく、その一々の名称を明らかにし得ない。ただ、うち三体は台座裏に「武州足立郡石戸領新井村横田薬師堂十二神将」の書出しで、願主五名の交名と像の尊名を記した墨書銘が認められ、各々珊底羅、因達羅、毘羯羅の各像であったことが知られる。製作期は江戸後期、薬師三尊の付属として後に施入されたものである。

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