北本の仏像

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Ⅱ 各地区の仏像

2 石戸地区(旧石戸領)

 阿観堂

阿観堂 高尾136 →(寺院詳細)

沿革不詳。小字城中地区の墓地内にある地蔵堂で、地元では阿観堂と呼ばれている。現在は真福寺持。堂内にある万延元年(1860)銘の伏鉦によれば、この辺りはかつて足立郡字南堂場中と称していたことが知られる。


【木造地蔵菩薩立像】

阿観堂 木造地蔵菩薩立像

〔品質〕寄木造、玉眼、彩色
〔法量〕像 高 52.0 臂 張 17.5 腹 奥 10.0
阿観堂本尊。現在身体各部に破損が進み、左手先及び右足先等を欠失しているが、右手に錫杖、左手に宝珠を持つ通例の地蔵菩薩であったと思われる。全体に柔らかな曲線を持つ穏和な作風を見せ、無駄のない落着いた彫技に好感の持てる作品である。江戸中期頃の製作になり、台座も同時期のものと思われる。

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