北本の仏像
Ⅱ 各地区の仏像
2 石戸地区(旧石戸領)
台の堂
台の堂 荒井1053 →(寺院詳細)
沿革不詳。中岡地区の墓地内にある小堂で、かつては加藤長兵衛他七人持のものであったと伝える。なお、この地区は旧小字名を久保と称した。
【木造阿弥陀三尊像】
台の堂 木造阿弥陀三尊像
〔法量〕総 高 50.0 幅 38.5 厚サ 13.0
台の堂本尊。厚い板状の材に、荷葉座上に坐す定印の弥陀を大きく浮彫り風に刻み出し、その両脇に雲上の蓮台に立つ勢至、観音の両脇侍を小さく彫りつけたはなはだ異様な形態を示す作品で、その素朴かつ奇抜な構成は、どことなくメルヘンチックですらある。おそらく素人の手になるものであろうが、市内の仏像の中では極めて異色な存在といえる。製作期はやはり江戸時代であろうか。