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 北本版レッドデータブック 


北本市では市史編さん過程において1990年〜1993年にわたり、16分野の自然委託調査を実施した。その結果、環境庁が選定したレッドデータブック(R.D.B)に掲載されている種も自生・生息していることが確認された。しかし生息できるギリギリの環境であろうことは想像に難くない。小さな動植物が生きていける環境は、私たち人間が健康に暮らすにも必要なことは言うまでもない。またR.D.B掲載種ではないが、北本市内に生息していることが様々な意味で貴重であると調査員が判断したもの、県内初記録、大宮台地初記録等を合わせるとその数は330種にものぼる。
レッドデータブック掲載種で北本で観察記録があるもの
レッドデータブック掲載種で北本で観察記録があるもの

危急種ききゅうしゅ オオミクリ・ノジトラノオ・ミゾコウジュ・タコノアシ・オオアブノメ (以上植物)オオタカ・ハヤブサ(以上鳥類)ホンシュウオオイチモンジシマゲンゴロウ(甲虫類)
希少種きしょうしゅ セスジガムシ(甲虫類)クロシジミ(蝶類 北本では絶滅)エサキアメンボ・ババアメンボ(以上半翅類)チュウサギ・トモエガモ・ハチクマ・ハイタカ・オオジシギ・コアジサシ・シラコバト・コジュリン(以上鳥類)

▲オオミクリ

▲タコノアシ

▲ノジトラノオ

▲ミゾコウジュ


▲クロシジミ

▲ババアメンボ

▲エサキアメンボ

▲ホンシュウオオイチモンジシマゲンゴロウ



▲セスジガムシ


ひとくちコーナー⓭
●日本の絶滅のおそれのある野生生物やせいせいぶつ

環境庁かんきょうちょうは、昭和61年度から4年間にわたり『緊急に保護を要する動植物の種の選定調査』作業を実施した。この調査によって選定された動植物の種を「日本の絶滅のおそれのある野生生物」(通称「日本版レッドデータブック」)としてまとめた。レッドデータブック(R. D. B)は次の4つのカテゴリーに区分されている。 区分ごとに代表的なものを例示する。
絶滅種ぜつめつしゅ[わが国ではすでに絶滅したと考えられている種または亜種]
ニホンオオカミ・ニホンアシカ・エゾオオカミ
絶滅危惧種ぜつめつきぐしゅ[絶滅の危機に瀕している種または亜種]
ニホンカワウソ・イリオモテヤマネコ・ベッコウトンポ・フジバカマ
危急種ききゅうしゅ[絶滅の危険性が増大している種または亜種]
ゼニガタアザラシ・クマゲラ・タガメ・ギフチョウ・サクラソウ
希少種きしょうしゅ[存続基盤が脆弱ぜいじゃくな種または亜種]
ヤマネ・ラッコ・オシドリ・アオウミガメ・オオサンショウウオ

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