北本のむかしばなし まえがき等 社会1 >> 北本のむかしばなし >> まえがき等 >> 次ページ 口絵くちえ 自転車に乗って鴻巣に肉を買いに行った帰り道のことです。 谷足やだりと鉄砲宿てっぽうじゅくざかいのリンゾウ坊ぼうの坂までくると、急に自転車が重くなりました。 「あれえ、またあのキツネだなあ。」 重くなったわけはすぐにわかりました。 「キツネに化ばかされた話」より むかし、高尾の氷川神社ひかわじんじゃの境内けいだいに大杉おおすぎがありました。 ある夏の夜、村びとがとつぜん目にしたのは、らんらんと光る強いまなざしを天に向け、ゆったりと大杉をまき、体をくねらせながら天にのぼっていく竜りゅうでした。 「竜燈杉」より お百姓ひゃくしょうさんたちがとても大切にしていた牛や馬が、立てつづけにいなくなってしまったのです。 村びとたちは「これはきっと仁王様におうさまが牛や馬を食べてしまったのにちがいない。」と考え、みんなで大きなあなをほって、仁王様をうめてしまいました。 「うめられてしまった石の仁王様」より 次ページ