三五郎山遺跡 調査の契機と経過

社会3 >> 三五郎山遺跡 >> 調査の契機と経過 >>

第1章 調査の契機と経過

第1節 調査に至るまでの経過

平成14年5月24日、北本市本町1丁目102番地1外の北本市庁舎駐車場造成工事に先立ち、北本市長より北本市教育委員会教育長宛て「埋蔵文化財の所在の有無及びその取扱いについて」が提出された。
建設予定地は三五郎山遺跡(№16-046)内に位置しているため、翌年の4月30日に埋蔵文化財の範囲確認調査が行われ、縄文時代中期にかかる遺構、遺物が多数確認された。駐車場造成工事は斜面地を切土するため埋蔵文化財への影響が大きく、原状保存について協議が必要である旨を、平成15年5月1日付け、北教生収第272号をもって北本市長あてへ通知した。
その後、北本市教育委員会と北本市で遺跡の保存を前提とする調整を行ったが、計画を変更することは難しいと判断されたため、早期に発掘調査による記録保存の措置を講ずることとなった。発掘調査及び出土品の整理については市教育委員会が実施することとなり、調査面積は510㎡、調査期間は平成15年7月28日~8月15日と決定した。
発掘調査に先立ち、北本市長より平成15年7月22日付けにて、埼玉県教育委員会教育長宛て文化財保護法第57条の3第1項に基づく「埋蔵文化財発掘の通知」が提出され、埼玉県教育委員会教育長からは平成15年8月20日付け、教文第3-534号をもって文化庁の指導に基づく指示を通知した。
また、北本市教育委員会は同法第58条の2に基づく「埋蔵文化財発掘調査の通知」を平成15年7月23日付け、北教生発第115号にて埼玉県教育委員会教育長へ提出し、埼玉県教育委員会からは平成15年8月20日付け、教文第3-534号にてこれを受理した旨を通知された。
実際の発掘調査は天候の影響があり、平成15年7月24日~8月26日にかけて実施された。

<< 前のページに戻る