社会2 (衣食住などの生活、風習、民俗学)

「社会2」は、衣食住に関わる人々の日常生活や、祭りなどの風習、あるいは方言など、民俗学的な分野です。
「社会1 歴史」とも関連しますが、明治・大正・昭和年間の鍬や脱穀機などの農機具や家電なども保存されたものがありますので、対象となります。

北本の民家
大宮台地の北部に位置する純農村として、麦類、さつまいも、おかぼ、まゆを主産とする畑中心の農業が営まれ、平地林もかなり広がっていました。それが、現在は急速に住宅の街に変身しようとしています。(略)
このような情勢に対して、県では、昭和44年民家の緊急調査を実施しました。本市でもこれに呼応して、調査を並行しました。本集は、このときの調査資料をもとにまとめたものであります。(本書「序」より引用)
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北本の板碑
もとより板碑は中世民衆の厚い信仰心にささえられて建立されたものであります。
今回の調査で当市には、二四二基が発見され、中でも完全な形で現存しているものが四八基、一部欠損が四一基とその数の多いことには、おどろかされました。
このように当市にも多くの板碑が建立されたのは先人の信仰度とその層の厚さ、更には石材である緑泥片岩を産出する秩父、都幾川方面から搬出するに利用された二つの大きな河川があったからだと思われます。(本書「序」より引用)
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北本の屋敷神
古来、私たちの祖先は、敬神崇祖の念の象徴としていわゆる「屋敷神」を祭り、無病息災、平穏無事を祈る信仰のよりどころを求めて生活し、現在に至っております。当北本市におきましても、古くから在住された家々には、かなり多く祭られております。
しかしながら、その実態等については不明な点が多く、また近年、人口の激しい増加・生活様式の変化・思想信条の多様化に伴い、屋敷神信仰もまた何らかの影響を受けていると考えられます。
(本書「序」より引用)
北本の民具目録
私たちの郷土「北本」は埼玉県のほぼ中央に位置し、恵まれた生活環境から都市化が進み、今なお「緑豊かな健康な文化都市」をめざし発展を続けています。しかし反面では、生活様式の変化に伴い、昔の人々のくらしの様子を伝える生活用具や農機具などの「民具」が姿を消しつつあるのは残念なことです。このようななか幸いにして教育委員会には、市民の皆様から寄贈された数多くの民具資料が保管してありました。
(本書「序」より引用)
北本の郷土芸能
今回、報告いたします「北本の郷土芸能」は、北本市郷土芸能保存団体連合会の協力を得て、永い年月の間、都市化の荒波の中で受け継いできた伝統文化を今、現在でしか残せない貴重な郷土芸能の記録として残すことは誠に意義深いものであると存じます。現在の科学文明の埋没しそうな昨今、古い伝統と永い年月を経て地域の文化を守り育てていくことは、現在を生きている私たちの責務であると言えます。
(本書「序」より引用)
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北本の守り札
本書に収録した「守札」は、まさにそうした民家の解体に伴って発見され、市教育委員会へご寄贈いただいた資料を中心に整理したものです。平成一ニ年度から平成一四年度にかけて、守札が市内の石戸宿、本宿、荒井地区の旧家から次々と発見され、その数は一八四三点という膨大な数にのぼります。これら守札の一枚一枚には、当時の人々の様々な願いや祈りが込められており、当時の信仰の実態をうかがい知る上でとても重要な資料群ということができます。
(本書「刊行に寄せて」より引用)

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