北本市史 通史編 近代

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北本市長 新井 馨
自分たちの住むまちを知ることは、郷土を愛する心情を醸成すると申します。
「緑に囲まれた健康な文化都市」をめざす北本市の数ある事業の中で、市史編さん事業はその規模も大きくはや十五年を経過しました。この間、あまねく史料を精査し、史実を確認し、整理し、編集された方々、また積極的に参加し協力をいただいた方々に対し衷心より感謝申し上げます。また執筆・編集は各分野での第一人者の皆様にお願いし、監修に当たっては大村進先生にお願いすることができましたことは、この市史の史書としての価値を高めるものであり深く感謝を申し上げる次第であります。
本書には、明治から現代までの歴史的な足跡や市域に根づいた生活・信仰・文化・教育等の独特な風土を形成してきた経緯や論拠が克明に記されており、まさに〃北本市のあゆみ〃そのものであります。近年の人口増加に伴う学校の建設や市民のニーズに応えるための公共施設の充実など市政は着実な発展を遂げつつあります。反面私たちの祖先が長い年月をかけて育み伝承してきた慣習や年中行事が加速度的に消えていくのは残念なことであります。こうした変化を記録し、次の世代に伝えるのも市史編さん事業の目的のひとつでした。
古い記録や調査データをそのまま紹介したのが昨年までに刊行された資料編です。今回発刊された『通史編Ⅱ』と来年度刊行予定の『通史編I』は、それらの資料に基づいて、北本の過去を振り返り、さらに未来を見据えようというものです。一人でも多くの皆様が本書をひもといて、新しいまちづくりの指標にしていただければ望外の幸せに存じます。
  平成五年三月

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