北本市史 通史編 近代

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あとがき
北本市が一大文化事業として推進してまいりました市史編さん事業も、十数年にわたる事業の集大成ともいうべき市史通史編の第一冊目を刊行することができました。これもひとえに贵重な資料や情報を提供していただいた市民の皆様をはじめ、多くの方々のご協力と、監修・執筆などで直接かかわっていただきました諸先生の熱意によるものです。日頃のご労苦に深く感謝申し上げます。通史編は二冊を予定していますが、今回発刊の第一冊目の内容は、近代・現代です。一五年間の資料編の集大成ともいうべき膨大な内容を盛り込むよう執筆関係者全員で熱心にかつ真剣に検討していただきました。編集・執筆を担当していただいたのは、編集委員長大村進先生と編集委員の窪田祥宏先生(近代)、新井鎮久先生(現代)をはじめ、近代は篠沢文雄先生・柳澤健一先生・高橋和弘先生が、現代は根岸亮司先生・宮澤功衛先生・細野衛先生です。
昭和五十三年以来、それぞれ各部会を編成し、執筆の準備のために研究会を開き、資料の収集や整理、ときには研究成果の発表を行うなど熱心に取り組んでいただきました。平成三年度までは資料編の刊行に携わっていただき、休むまもなく通史編Ⅱの執筆に取りかかっていただきました。特に明治・大正期の北本の様子を、できるだけ具体的に理解できるよう統計や図表、写真などをふんだんに用いていただきましたので、統計処理や分析などに多大の時間を要することとなりました。先生方には、原稿の段階でもいろいろな調整や推敲などで大変ご苦労をおかけいたしました。
なお、本書の一部の記述については、部落解放正統派埼玉県連合会北本支部の方々や解脱会教学部長の木村正則氏の一方ならぬご協力を得ました。ここに記して厚くお礼を申し上げます。
また、この通史編の発刊に当り、これまで編さん事業にご協力くださいました皆様のお名前を巻末に記させていただき感謝の意といたしました。
最後に、市史監修者として当初よりこの企画に精根を傾けていただきました江袋文男先生に続き、昨年十二月入稿も終え刊行を待つばかりというときに、斎藤邦康編さん委員長の御逝去の訃報に遭遇したのは痛恨のきわみでした。生前のお二人が編さん事業にかけられた情熱に感謝の意を表わすとともに、ここに謹んで御冥福をお祈り申し上げ本書を霊前にお供えしたいと思います。

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