北本市史 資料編 古代・中世

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第3章 城館跡・金石資料・仏像

第1節 城館跡

7 八幡館跡(伝伊奈氏代官屋敷跡)

            (本宿五丁目、山中二丁目)
この屋敷跡については、まだ不明な点も多いが、館跡に見られる堀の跡が残存していることや、伊奈氏が居館していたという伝説もあるので、取り上げることにした。
該当地は、本宿五丁目の雜木林を中心とした地域であり、幅約五メートル、深さ約七〇センチの堀跡が約六〇メートル東西方向に走っている。また、昭和二十二年GHQが撮影した航空写真には、この林の南方約二〇〇メートルに、土塁と見られる帯状の土地が鍵形に囲んでいる所が存在するのを読みとることができる。
当所は、中山道から東方へ約六〇〇メートルにあり、現在の国道一七号からは西方へ約一〇〇メートル離れている。標高は二〇・五メートルあり、地形は大宮台地の背稜部の東側の微傾地にある。
当所の遺跡は、戦国時代末期から江戸時代初期に築造された館であると推察される。

図12 八幡館跡位置図

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