北本市史 民俗編 民俗編一覧

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第3章 農業と川漁

第5節 労働と休日

2 休日と農耕儀礼

オシメリ正月
これは長い間、雨が降らずに困っているときに雨が降ると出される休日のことで、雨降り正月ともいわれている。市内の全域で行われていたことで、もちろん雨乞いをした後に雨が降ると、一、ニ日オシメリ正月となって仕事を休んだのである。
区長や神社の世話人が決めて触れを出して休むわけだが、これもノアガリと同じように市の東部地区では区(大字)単位で決められ、西部地区では大字の中の村組(部落)ごとに決められる傾向にある。オシメリ正月の連絡の仕方は、言い継ぎや区長の下働きをする人が触れて歩いたり、高尾では板木(ばんぎ)を叩いて知らせたりしていた。

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