からから揺れき 秩父嶺

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秩父嶺

島唄


街路樹の椰子は電線越えて立ち二月の風にざわめく石垣島(いしがき)

風強き川平(かびら)の湾の碧き海ゆうなは淡く黄の花つくる

蕃瓜樹(パパイア)に雌木と雄木との有ることを知りて冬日の木肌に触るる

阿檀(あだん)の実指さし教ふる青年の焼けし横顔息子に似たり

島唄はどこか懐かし遠き日の畠打つ父母をかさねつつ聴く

[音声でお聴きになれます]

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