からから揺れき 水の都 北本この人 >> からから揺れき >> 水の都 >> 前ページ 次ページ 水の都 鰯雲 一年の重さに実る梨あまた野分の風に乱れて転ぶ 朽ちしまま転べる梨のやや甘き匂ひは夕べの風にのりくる 百日紅散りしく山門苔むせる地蔵の頭(づ)にも小さき紅 福島の友の庭にも百日紅ま盛るころか鰯雲ゆく 主逝きて今も残れる物干しの竿に止まれり秋茜ひとつ [音声でお聴きになれます] 音声で聴けます。 前ページ 次ページ