からから揺れき 鎮魂の歌碑

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鎮魂の歌碑

手斧痕


国宝の松本城を支へたる野面(のづら)積みとふ石垣の妙

二の丸の御殿址なる一隅に老梅の実は熟して転ぶ

城址に遊ぶ小雀伏籠(ふせご)より逃げし「源氏」のくだり思ほゆ

城内の太き柱の手斧痕(てうなあと)ふりたり四百余年の歳月

傾斜角六十度とふ階(きだはし)の手すりは数多の人の汗吸ふ

[音声でお聴きになれます]

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